解説
100歳を目前に今なお現役バリバリの“映画界のピカゾ”
95歳日本最高齢の映画監督、新藤兼人の最新作は、
70年に及ぶ作家活動の全てを注ぎ込んだ
POPでヒューマンな娯楽映画の一大傑作!!!!!
●全映画ファンが待ち望んだ作品が遂にスクリーンに登場します。
95歳にして現役バリバリの映画監督、新藤兼人の最新作『石内尋常高等小学校 花は散れども』。
今までに執筆した映画脚本240本余り、生きた日本映画史と呼ぶにふさわしい70年の作家活動を続けてきた新藤の自伝ともいえる本作。故郷広島での少年時代から新進気鋭のシナリオライターとして自立するまでを、破天荒なキャラクター造型とポップで実験的な構成で描ききった新藤印100%の集大成的作品です。“愛とエロス”“戦争と平和”“教師と生徒”といった自身が生涯追い求めてきたテーマはストレートに表現され、映像は天衣無縫で若さにあふれ“映画界のピカソ”とも呼べる新藤兼人の新境地が観る者を圧倒します。
●退職後、長年勤めた小学校の前に家を見つけて住み、子どもたちの声が聞こえる事を楽しみにしていた小学校時代の恩師。この実在の人物をモデルにオマージュを捧げた本作は、自身の小学校時代を思い起こし誰にでも経験のある教師との運命的な出会いを描きながら、教育の原点とは何かをさりげなくメッセージした笑いと涙200%のヒューマン・エンタテインメントの傑作。加えて自らの波乱万丈な恋愛体験をモチーフに展開する、若かりし新藤と同級生の女性との切なく狂おしい恋模様を大胆不敵にもカップリング。100歳を目前に今なお枯れることなくみずみずしいラブストーリーを演出する巨匠のパワーに、全ての人が勇気づけられる事は間違いありません。
●47本目となる本作のキャストも豪華な顔ぶれが揃いました。小学校時代の恩師をユーモアたっぷりに演じる柄本明、新藤組初参加で若き日の新藤に扮する豊川悦司、成人した同窓生たちに新藤作品のミューズ、『生きたい』『ふくろう』の大竹しのぶ、六平直政、大杉漣、『讃歌』の渡辺督子。新藤の母役に『鬼婆』の吉村実子。撮影隊の監督役に『裸の十九才』の原田大二郎。先生の妻役に『地平線』の川上麻衣子と、新藤作品を飾るベテランの役者陣30人が勢揃いしたオールスター・キャスト。また、少年時代の新藤役は、監督自身の出身校石内小学校の生徒から選ばれています。
監督の故郷、広島・石内村を中心に、広島県・山口県・島根県・瀬戸内海・奈良地方・静岡県と一大ロケーションを敢行。「日本中が私のスタジオ」という近代映画協会ならではの美しい日本の風景も見所のひとつ。年齢やキャリア、既成の映画文法すら超越した新藤ワールドの醍醐味を存分にお楽しみ下さい。
